今回は二つ目のメソッド、「ビジネスを安定させる方法」についてお伝えします。

あなたは、こんな悩みを持っていませんか?

「今月は売上がたったのに来月はいくら売上げられるかわからない」

「自分が動けなくなった途端に売上がゼロになってしまう」

一般的にセミナー講師・コンサルタント・専門家の方はこういう状態になっている人が多いですね。なぜならフロービジネスが収益の柱になっているからです。

フロービジネスとは?

フロービジネスとは、一度お客様に商品を販売したら、そこで一旦関係性がおしまいになってしまい、継続的な売り上げをあげることができないビジネスのことです。

そのため、売り上げを上げ続けるためには、継続して新規のお客さんを集め続けなければなりません。そして、自分が販売をやめた瞬間に売り上げはストップしてしまいます。

これでは、いつまでたってもビジネスは安定しません。

では、安定させるためにはどうすればいいでしょうか?

ストックビジネスとは?

一度お客さんとの取引が始まると関係が続き、継続的な売上をあげることができる、

いわゆる、ストックビジネスを作り上げていくことができればビジネスは安定します。

ストックビジネスの代表格が、不動産の賃貸経営です。

一度貸主との取引が始まると、継続的な関係が続き、オーナーが旅行に行ったり、他の仕事をしていたとしても、収入が入り続けます。

このようなストックビジネスを作れていると、

  • ・毎月の収入が安定するので、ビジネスが安定する

    ・従業員の雇用や、設備投資などの計画を立てやすくなる

    ・新規のお客さんを集め続けなくてもよくなるので、その分時間を作ることができるようになる

といったことが可能になります。

では、協会ビジネスにおいてはどのようなストックビジネスを作れるのでしょうか?

それには2つの方法があります。

(1)ロイヤリティ

講師に対して、講座を開講できるマニュアル・テキストや集客方法などをパッケージとして提供し、講師はパッケージを活用して、ビジネスをしていきます。

そのパッケージの使用料をロイヤリティという形で協会に支払う仕組みです。

例えば、講師が月に10万円の売上を出した場合、ロイヤリティとして協会に月4万円が入ってくるということです。100人の講師が月に10万円の売上を作るとした場合は、月に400万円のロイヤリティが入ってくる、ということです。

(2)会費

協会に所属する講師から年会費や月会費をもらいます。

例えば、月に1万円の会費をもらうとすると、講師が100人いる場合、毎月100万円が会費として協会に入ってくるようになります。このようなストックビジネスを作り出すことができるので、協会ビジネスでは安定した収益を生み出すことができます。

しかし、実際にロイヤリティや会費を払っても協会に所属し続けたい!と講師に思ってもらうことはとても難しいのが現状です。

会費ビジネスを始めてみたけれど、全然更新する人がいない・・・というような経験をした方も少なくないと思います。

そんななか、私たちがサポートする協会では、講師の継続率が90%以上のところもたくさん存在します。

高いところになると98%の継続率、というところもあります。

講師の継続率が90%以上の理由

なぜ、そんなにも高い継続率を作れるのでしょうか?

そのポイントは、二つです。

  • ①講師に売上を上げ続けさせる

    ②講師が協会に所属しているメリットを与える

です。

①講師に売上を上げ続けさせる

講師がお金を稼げていない状態では、協会に会費を払い続けてはもらえません。

会費を払い続けてもらえるようにするためには、講師がお金を稼げるように協会の方で徹底的にサポートする体制を用意する必要があります。

例えば、ある協会ではブログの書き方・メルマガの作り方・Facebookの投稿の仕方・プロフィールの作り方・ランチ会の開催の仕方、カルチャーセンターへの営業の方法といったことを勉強会や動画配信などでサポートしています。

他にも、出版やメディアへの露出などの活動を行うことで協会自体のイメージ・ブランドをあげ、講師が集客しやすい環境を作っています。

②講師が協会に所属しているメリットを与える

協会にいるからお金を稼げるということも大きなメリットの一つですが、前回の動画でもお話したように、お金だけをメリットにしてしまうと、講師が離れていってしまいます。

そのため、お金以外にも講師に対してメリットを与える仕組みが重要になります。

それを、協会ビジネスでは、「6つの報酬」と呼んでいます。

それは、

 

①お金、②やりがい、③仲間、④ポジション、⑤スキルアップ、⑥人間力

 

です。

講師を動かす「6つの報酬」

①お金

これは先ほどお話したように、講師になるとどれだけ稼ぐことができるのかはなんだかんだ一番大事です。

  • ・講師になるために払った費用を、どうやって回収できるのか?
  • ・講師になるとどんな風に稼げるのか?

それを明確に示してあげる必要があります。

ただし、必要な金額は、講師の属性によって全く異なります。月に100万円稼ぎたい事業家もいれば、月に5万円稼げれば十分、というプチ起業の方もいます。それぞれの講師の属性にあわせて設定してください。

②やりがい

講師として活動することで受講者からもらえる「ありがとう」や「助かりました」という言葉も大きな報酬です。目の前の受講生から感謝をすぐにもらえるための仕掛けを用意してあげてください。

③仲間

認定講師になれば、全国各地に仲間ができます。みな同じ協会に所属し、同じカリキュラムを習得した人たちです。

何より、協会の理念に共感して集まった人ばかりなので、仲間意識からが生まれます。知識、情報、スキルを取得すること以上に、仲間作りを目的として集まってくる人たちは大勢います。

仲間がいる、ということは大きなモチベーションになります。

また仲間と会いたいから、という理由で新しい認定講座を受けにくる人もいるほどです。仲間と交流ができるコミュニティを作ってあげてください。

④ポジション

特に主婦などの女性をターゲットとする場合は重要です。講師になった人は「先生」というポジションを得られます。これまで〇〇さんの奥さん、〇〇ちゃんのお母さんと呼ばれてた人が、協会の講師になることによって、〇〇先生と呼ばれるようになるんです。

講師が語りたくなる資格名を作りあげてください。

⑤スキルアップ

人は学び続けたい生き物です。自分のスキルを高めるために、たくさんのことを学びたいと思っています。そこで、協会がどんどん新しいコンテンツを講師に提供してあげることで、講師が自分の技術や知識を高めることができる場を用意してあげてください。

⑥人間力

立場が人を作り上げます。講師として人を指導する立場になることで、講師自身も成長し、人としての魅力をアップさせることができる。そう思ってもらえるように指導していってください。

 

これら6つの報酬を講師に与えることで

「この協会に所属し続けたい」

「この協会に所属していると楽しい」

と思ってもらう協会を作り上げていくことができます。

6つの報酬のうち、協会として何を優先するのかは、講師のターゲットや協会のコンテンツの内容によっても異なってきます。

協会によっては、仲間が一番の協会もあれば、スキルアップが一番の協会もあります。

それぞれ自分の協会にあわせてカスタマイズしていってください。

 

まとめ

本日は、協会ビジネスの二つ目のメソッド「安定したビジネスを作る」ということについてお話させていただきました。

協会ビジネスは受講生でなく、講師をターゲットにしたビジネスモデルのため、ストックビジネスが作りやすいです。

講師を会員化することで、継続的にロイヤリティや会費をもらい続けるビジネスモデルです。

しかし、そのためには、講師がロイヤリティや会費を払っても所属し続けたいと思ってもらえる協会にしなければなりません。

その1つの鍵が、先ほどお伝えした6つの報酬です。

これらをバランスよく講師に与えていくから、講師の継続率が95%を超える協会がたくさん生まれているのです。

ぜひあなたも、講師にどんな報酬を与えればいいか?考えてみてください。

次回は3つ目のメソッド、「ビジネスモデルを「継続」させていくための方法」について、お伝えしていきたいと思いますので楽しみにしていてください!

ありがとうございました。

ページトップに戻る