今回は三つ目のメソッド、一度作り上げた協会ビジネスモデルを「どうすれば継続させていくことができるのか?」についてお伝えします。
ビジネスは作り上げるよりも、継続させるほうが大変ですよね。
協会ビジネスを継続させるポイントは二つです。
- ①認定講師が活躍し続けられるように、商品を作り続ける
②理念に共感する仲間を集める
です。
Contents
①認定講師が活躍し続けられるように、商品を作り続ける
講師になった人たちは、一生懸命集客をして、協会のノウハウを販売してくれます。しかし、一人の講師が集められるお客様の数には、やはり限界がありますよね。
なぜなら、一度講座を受講してくれたお客様は、基本的には同じものを二度購入してくれないからです。そのため、講師はひととおり自分の周りのお客様に講座を販売してしまうと、集客に困ってしまうのです。
そこで、協会が何をしてあげるのかというと、講師に新しい商品を提供するのです。
つまり、新規の講座を開発して、それを講師が新たに販売できるようにしてあげるということです。
それができるようになると、講師は新しいターゲットに講座を販売しやすくなりますし、すでに一度講座を受講してくれた人に対しても、新しい講座を販売することができるようになります。
協会ビジネスにおける新しい講座の作り方
では、新しい商品はどのようにして作っていけばいいのでしょうか?
協会ビジネスにおける新規講座の作り方は二つあります。
それは、1.横展開と2.縦展開です。
1.横展開
横展開とは「ターゲット」を変えて、新たに講座を提供することです。
例えば、未婚女性向けのコミュニケーション講座をやっていたものを既婚の女性向けに、個人事業主向けにやっていたものを中小企業向けに、といった形です。
結果にコミットする、で有名なライザップも、ダイエットからゴルフや英会話に進出していますよね?これが横展開のパターンです。
2.縦展開
縦展開とは、上位の講座を教えられるようにすることです。
例えば、2級講座を教えられる先生には1級講座まで、1級講座を教えられる先生にはマスター講座まで、という形で先生が教えられるレベルを上げていくということです。
これによって、講師は1人のお客様に対して販売できる商品の幅が広がるので、お客様一人当たりの客単価をあげることができるようになります。
このように、講師がずっと活躍し続けられるよう、協会は新規の講座を開発していってあげてください。
実際にある協会では、設立時には一つの講座しかありませんでしたが、3年がたった今では、なんと13個もの講座を展開し、今も定期的に増やし続けています。
そのおかげで、講師は新しい講座をお客様に提供し続けることができているんですね。
しかし、実はこういった仕組みだけでは協会ビジネスはうまくいきません。
もう一つ大事なポイント、それは「理念」です。
②理念に共感する仲間を集める
協会ビジネスは「仕組み」と「理念」の両方があって、初めてうまくいきます。
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理念とは、自分のノウハウ・スキルを活用して、
「どんな人を助けたいのか?」「どんな世の中を作っていきたいのか?」
それを言語化したものです。
協会ビジネスの特徴として、講師と一緒に作り上げてビジネスモデルであるということもあります。いかに講師を巻き込んでいけるか?
1人ではできないことも、同じ想いをもった仲間がいればできることがたくさんあります。これも、協会を継続させていくために非常に重要なポイントです。
では、人を巻き込むための「理念」をどのように作っていけばいいでしょうか?
ゴールデンサークル「WHY(なぜ?)から始める」
理念を考える際に、とても参考になる動画があります。
アメリカのマーケティングコンサルタントであるサイモン・シネック氏がTEDという場所で語っている、ゴールデンサークルという動画です。
その動画では、なぜアップルや、ライト兄弟やキング牧師が、多くのファンを作り、巻き込むことができたのか?その理由を分析しています。
通常、人は、WHAT、HOW、WHYの順番で物事を語ります。
新しいパソコンを販売する場合、「素晴らしいスペックの商品が誕生しました、美しいデザインで動画の編集もサクサクできます。おひとついかがですか?」
こんな感じではあんまり魅力を感じないですよね?
一方アップルの伝え方はこうです。
「私達は世界を変えられると信じています。そして常に既存の考え方とは違う考え方をします。世界を変えるために美しいデザインかつ機能性に優れた製品を世に送り出そうと努力するうちに、このような製品ができあがりました。おひとついかがでしょうか?」
どうですか?心を動かされませんか?
WHY、HOW、WHATの順番で語っているんですね。
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人はWHAT(何を?)を聞いても心が動きません。
しかし、WHY(なぜ?)を聞くと心が動かされるんです。
協会を始めるときも同じです。
「どんな講座をやっているのか?」「講師になるとどうなれるのか?」
を語っても、講師の心は動きません。
- 「なぜ、講座をやり始めたのか?」
- 「なぜ、この協会を始めたいと思ったのか?」
-
「なぜ講師を育成してまで広げていきたいと思ったのか?」
これを語ってください。講師になるとなにができるようになる、というのはその後です。
なぜを語ると、あなたの想いに共感する仲間が集まってきます。
想いに共感する仲間たちは、あなたの想いを達成するために、汗水を流して一緒に動いてくれます。
講師になると稼げるようになる!と思って集まってくる人たちは、お金のためにしか動いてはくれません。
このように、想いを共感する仲間がたくさん集まってくる協会は、成長し続けています。
理事長一人で動くよりも、圧倒的に大きな力が働くからです。
協会を成長させ、継続させていくためには、このような仲間を集め続けることが重要です。
そのためには、常に、「なぜ今の仕事を始めようと思ったのか?」「なぜ協会ビジネスを始めようと思ったのか?」を考え、発信し続けてください。
協会ビジネスはやめられないビジネスモデル
もう一つ、理念を考えなければいけない理由があります。
それは、協会ビジネスはやめられないビジネスモデル、ということです。
協会ビジネスは、講師に資格を発行していくビジネスモデルのため、資格の発行元である協会は、講師がいるかぎり途中でやめることはできません。
弁護士という資格が、明日からなくなります!と言われると困ってしまう人がたくさんいるのと同じように、○○協会の認定講師という肩書が急になくなってしまうと困りますよね?
協会ビジネスは、10年、20年と続けていかなければならないビジネスモデル。
そのため、あなた自身が、この協会を通じて、こんな人たちを助けたい!こんな世の中を作りたい!と心から思えることでないと、継続させていくことが辛くなってきます。
単に儲かりそうだから、という理由で始めてしまうと、絶対にうまくいきません。
これが理念を考えなければならないもう一つのポイントですね。
まとめ
一度作り上げた協会ビジネスモデルを継続させていくためには、
①新しい講座を開発し、講師が販売できる商品を増やし続けてあげる必要があります。
具体的には、ターゲットを変えていく横展開と、上位の講座を販売する縦展開の二つです。
そして、②あなたの想いに共感する仲間を集め続けることです。
そのためには、なぜ協会ビジネスを始めたいと思ったのか?を発信し続けることが大事ということです。
今日の動画で、協会ビジネス3メソッド動画セミナーは終了となります。
全4回の動画をご覧いただき、本当にありがとうございました!
最後に
協会ビジネスを活用すると、フランチャイズの仕組みを活用して、あなたのビジネスを一緒に広めてくれるビジネスパートナー、認定講師を育成することができるようになります。
そして、その認定講師が協会に所属し続けてくれることで、ロイヤリティや会費というストックビジネスを作り上げることができるようになります。
新しい講座の開発とあなたの想いを発信することで、理念に共感する仲間を集めることで、そのビジネスモデルを継続させていくことができるようになるのです。
しかし、協会ビジネスモデルを作りあげることは簡単なことではありませんし、先ほどお伝えしたように、一度始めるとやめられません。そして、一度作りあげてしまうと、途中で変更するのが難しいモデルでもあります。
なので、ぜひ最初の段階からきちんとビジネスモデルを作り上げていってください。
こちらで、全4回にわたってお送りした協会ビジネス3メソッド動画セミナーは終了となります。
この3メソッドがあなたのビジネスをさらに拡大するヒントになれば嬉しく思います。
ご覧いただきありがとうございました!
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