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2020.09.15
協会ビジネスで失敗する3つの理由。設立時と運営の注意点

「協会ビジネスに取り組みたいが、難しいという話を聞いた事がある」

「協会ビジネスをはじめてみたが、具体的な成果が出ない」

そのような経験、ありませんか?

 

今回は、「協会ビジネスで失敗する理由」と「協会を設立する前に気をつけるポイント」、そして、「失敗しない協会運営のコツ」について、ご紹介します。

 

 

 

協会ビジネスで失敗する3つの理由

協会ビジネスに失敗する人は、共通点があります。以下の3つの理由に当てはまる項目がないか確認してみましょう。

 

1.協会の理念や目的があいまいになっている

協会を作る事や、儲かることが目的になっていませんか?

 

協会ビジネスにおいて、一緒に講座のコンテンツを広げてくれる仲間が重要になります。

理念や目的が明確になっていないと、協会のメリットが前面に出てしまい、「もっとお金が欲しい」という想いの人が集まってきてしまいます。

こういった想いの人が集まってしまうと、ノウハウだけを盗んで、独立していってしまう人が出てしまい、仲間が競合に変わってしまいます。

 

2.商品の開発や、事業として継続性のあるビジネスモデルの構築ができていない

「講座のパッケージ」は、お客様の悩みに関する掘り下げを、充分に行ったうえで開発されたものでしょうか。

 

必要とする人が少ないパッケージだった場合、そもそもパッケージ自体が売れず、お客様から悪い評判をたてられてしまい、気づいたころには挽回できない事態になってしまいます。

 

また、「講座のパッケージ」の開発も重要ですが、継続できるビジネスモデルを持たずに始めてしまうケースもあります。

 

協会ビジネスは、そもそも協会だけが儲かるビジネスモデルではありません。

協会ビジネスは、「悩みや願望を持っている」お客様が、認定資格を持っているインストラクターに対してお金を払うことで、具体的な解決策やサービスが提供される仕組みがベースとなります。

 

インストラクターの上には、資格を発行する権利を持っているマスターインストラクターが存在し、インストラクターはマスターインストラクターにお金を払うことで資格を発行してもらう関係性があります。

 

よって、お客様あってのインストラクターであり、インストラクターあってのマスターインストラクターという仕組みなのですが、このことを理解せずにビジネスモデルを構築してしまうと、結果として、お客様が離れていってしまうこともあるのです。

 

3.「講座のパッケージ」があっても、「売る人」の育成ができていない

売り上げをあげるために大切なことは何だと思いますか?

 

「集客やセールス」をイメージされる方が多いかと思います。

協会ビジネスでも、設立当初は自分で集客して販売するため、「集客とセールス」の力は大切です。

 

また、協会ビジネスの場合は、インストラクターが集客できる仕組みづくりが大切になってきます。

このタイミングで、インストラクターが気持ちよく仕事をしてもらえる工夫などの「人に動いてもらう力」、すなわち「リーダー」や「マネジメント力」が重要になってきます。

 

価値のある「講座のパッケージ」があっても、「売る人」が育たなければ、ビジネスとしての収益を伸ばすことは難しくなってしまいます。

 

頭を抱える

 

 

協会を設立する前に気をつける3つのポイント

1.自分の代わりに活躍する人を育てること

協会を作るときには、自分だけが活躍する状態からは、徐々に移行しなければいけません。

自分以外の人をプロデュースして育てていくことで、講師の人たちが活躍する仕組みをつくり、講師をブランディングしていくこと、そして協会をブランディングしていくことを意識しましょう。

 

2.自分の成し遂げたい思いは何か、自分の志や使命は何かが明確になっている

自分の人生をどうしたいのか、自分は何を思って生きているのかが一番大事です。

自分の成し遂げたい思いは何か、自分の志や使命は何かを明確にしましょう。

そして、自分の志や使命に到達していくために、協会のために何をやるか、協会をどう活用していくのかを考えていきましょう。

 

3.協会の理念や方向性を考えること

協会にとっての理念は、企業の理念よりも重要です。

企業において、社長と従業員は、雇用する側とされる側の関係性であり、給与や労働条件によって関係を構築しているケースがほとんどです。

 

一方で、協会において、協会と会員は同志であり仲間であり、同じ価値観(理念)を持ち合わせ一つのことを共有したいと思い合う関係性で成り立っています。

理事や代表を中心に、理念を軸として、良い人間関係を構築するケースが多いのです。

 

協会の代表理事の一存で、好きなことをやり、協会の方向性が定まっていないようでは、会員はすぐ退会してしまうでしょう。

逆に、協会の掲げる理念が崇高なもので誰もが賛同したいと思うようなものであれば、その協会は多くの会員を容易に集められるでしょう。

 

また、協会の規約や規則などの「組織や運営についての根本的な規則を書面化したもの」を設けることも重要です。

「規約」には、団体に参加する人が共に協力しやすくするためのルールとして、事前に定めておくことによってトラブルを未然に防ぐという役割があります。

運営の実態についても情報を公開し、信用を得ることが大事です。

 

 

 

失敗しない協会運営の3つのコツ

1.協会理念に賛同する人だけを集めよ

協会は、どんな世の中をつくりたいのか、誰を幸せにしたいのかなどの理念や価値観を共有し、思い合う関係性で集まる組織です。
協会の競合よりも優位性を保つために一致団結してこそ、はじめて意味のある活動になります。

協会を通じて、10年後、30年後、どんな世の中をつくりたいのか、誰を幸せにしたいのかなど、大きな理念の部分を最初に固めて、発信していき、理念に共感する人だけを集めましょう。


2.協会トップは自分でビジネスをしない

協会トップが協会員と同じビジネスをしたらどうなるでしょうか?

みんなで集めたお客様が協会トップに集まります。
協会員が集めたいお客様を協会トップが奪ってしまうことになってしまいます。

協会トップは、誰がつくっても同じようなコンテンツが作れるようになるための作業を行い、実際にコンテンツのニーズがあることを把握した上で、コンテンツを販売してくれる人を探していくことに、注力しましょう。

コンテンツが標準化されていき、コンテンツに共感してくれる仲間が増えていき、
仲間が活躍できる組織をつくっていくことで、協会自体が活性化していきます。


3.求心力、人間力を養いましょう

協会ビジネスにおいては、自分のコンテンツを販売してくれる講師を育成し、その講師の活躍をサポート、ブランディングすることが大切です。

協会トップに依存しないビジネスモデルを構築するために、求心力が求められます。
「求心力のある人」には、以下の特徴があります。

 

  • 明確な目的を打ち出して、上手に周囲に伝えられる
  • 自己顕示が上手
  • 人の話をよく聞き、感情のコントロールも上手
  • 言動の筋が通っている

 

求心力があれば、自身の思いを協会員に伝え、協会員の話をしっかり聞くことができる関係性を構築することができます。

 

また、コンテンツを扱っている人の魅力、いわゆる人間力が注目されてきています。
いくらコンテンツが素晴らしくても、コンテンツを紹介する人の印象が悪ければ、なかなか信用できず、コンテンツの魅力も薄れてしまいます。

これからは、求心力、人間力を養っていくことが、協会運営において、重要となります。

 

みんなでピース

 

 

協会は手段であって目的ではない

協会を運営している中で、思い当たるところはありましたか?

協会ビジネス自体は、創業者にとっては、自身の成し遂げたい思いや志などを達成するための手段であり、協会ビジネスの成功を目的にしないことが大切です。

協会ビジネスがうまく運営できた上で、自身の新たな目的を改めて確認することが重要です。

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