大きな変革が起こる時に必要なものは何でしょう?
高度成長期に、成功者に求められたものは、
早く、正確に、正解を出す力でした。
「1+1=2」と明確に答えられる問題を解く能力のある人が活躍できました。
しかし、これからの時代は、明治維新に起こったような誰も正解を判断できない時代です。
正解があるのか無いのかもわかりません。
正解は自分たちで作り出さなければいけない時代です。
そんな時代に求められる力は何でしょうか?
2002年。
ドラッカーは「ネクストソサエティ」の中で、 NPOが社会の中心になると予言しました。
当時、社会性と収益性はビジネスの世界では両立しないと考えられていました。
ましてや、寄付文化やボランタリーの精神が育成されていない日本においては、
経済界のリーダーたちには受け入れられない考えだと思われていました。
しかし、 3.11の震災を経験した私たちの意識は大きく変わりました。
「社会に良い事をしないと儲からない世界」がこれからの時代です。
すべての業界で「社会性と収益性」を両立させる仕組みを作り出した組織がこらからの時代をリードします。
その組織は、日本では一般法人(一般社団、財団法人)が担うようになります。
現在、一般法人は、8年目で46,000法人(2016.10)になりました。
NPO法人が19年目で51,000法人ですから、すごい勢いで増えています。
2008年に、ダイヤモンド社から「一気に業界No1になる!新・家元制度」で協会ビジネスを発表。
一般法人を運営母体として、協会を作り、認定講座を開講し、認定講師を育成して、
全国展開を図る人たちがたくさん生まれました。
私が直接、設立にかかわった協会だけでも100協会を超えました。
私の講座を受講したり、DVD等で学び、協会を設立した人は数百団体になっていると思います。
その中には、
認定講師数が3年で4,000を超えたり、 受講生数が1年で5万人、認定講師が多数出版、
年商4億円を超える協会も出来てきました。
私は、協会ビジネスが新たな生涯学習の
「教える・学ぶ」仕組みを大きく変えると確信しています。
「2020年までに、年商1億円超えの協会を200団体作りたい。」
年商1億円の協会を作り上げると、平均1000名の認定講師が生まれます。
200協会で20万人の認定講師を育成します。
この中で、積極的に認定講座を開講する人を20%とすると、4万人。
この認定講師が平均年商300万円を達成するだけで、
生涯学習に1200億円の新たなマーケットを作り出すことができます。
大きく時代が変革する時には、新たな仕組みが求められます。
浦賀にペリーの黒船がやって来て、15年で徳川幕府は崩壊しました。
この大きな時代の変革期に活躍した人材を輩出したのは、
吉田松陰が開いた松下村塾に代表される私塾でした。
どうして、松下村塾から高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文が生まれ、
坂本龍馬、西郷隆盛にも大きな影響を与えたのでしょう。
大きく時代が変わる時に、活躍する人材を生み出す力は何か?
そのヒントが松下村塾に隠されています。
Contents
吉田松陰の人材育成の3つの特徴
吉田松陰の人材育成には3つの特徴があります。
1対話形式で育てたことです。
一方的に教え込むことをせず、「これについては、どう考えますか?」という質問を多用し、
対話によって、門下生自身が自発的に考えることをサポートしたのです。
松陰は次のように言っています。
「教授は能(あた)はざるも、君等と共に講究せん。」
(私は、君達に教えることはできないが、君達と一緒に勉強していきたい)
先生と生徒ではなく、共に学ぶパートナーとしての関係を大事にしています。
松陰はこの考え方を松下村塾だけでなく、牢獄でも貫き通しました。
松蔭はペリーの船で密航しようとしたことで、
長州藩の牢獄に入れられました。
同じ牢獄の中にいる無期懲役の囚人と一緒に勉強しているのです。
悪いことをする人でも字がうまいとか、
俳句や和歌ができるというような特技があります。
松陰は牢獄の入っているすべての囚人の良いところを引出し、
先生にしてしまいました。
「この人は字がうまいのでこの人からみんな字を習おう。」
「この人は和歌が得意だから、この人からも教わろう。」
と、武士である松陰自身がまず生徒になったのです。
囚人達は喜んで自分の得意なことを教え、
松陰から世の中の動きを教わりました。
彼らも「今の日本を何とかしないと大変なことになる」と気づいて、
松陰が死んだ後、長州藩と幕府の戦争には参加しています。
松陰の「すべての人は先生」という考えは、見事に囚人を動かしたのです。
2問題を「自分事」として考える講座を実施したことです。
なぜ清国がアヘン戦争に負けて欧米諸国の植民地になったのか?」
「あなたが奉行なら、ペリーにどのように対応するか?」
吉田松陰はそんな問題を塾生に問題提起して、討論して一緒に考えました。
「あなたなら一体どうしますか?」と自分の頭で考え、
行動する事を促したのです。
ドラッカーが言う「すでに起こった未来」を体感させることで、
その時代に誰も経験したことがない大きな課題を乗り越えさせる力を養成しました。
そして、
「飛耳長目録」と言う新聞を作り、自分の意見を伝えました。
情報は聞く耳を持って、耳を飛ばして聞きなさい。
起こったことは実際に自分の目で確かめて視野を、
長くして見なさいと言う意味です。
考えを言語化し、文章化して、標準化を図ったのです。
3仲間の力です。
松陰が松下村塾で教えたのは、わずか3年です。
松陰が30歳で処刑された後も、塾生たちの結束力は堅固で、
内閣総理大臣2名、国務大臣7名、大学の創業者2名など
現在の日本に続く数々の功績を数多く残しました。
「すべての人が先生」と言う人材育成の方法。
「すべての事を自分事として考え、行動する事」が、
自立した仲間を作り出したのです。
これからの15年も、明治維新の時と同じような大きな変革が起こります。
3年で年商1億円の協会を作り上げる標準化モデル
パラダイムシフトする時に、
次の時代に活躍できる人材を育成する最高の仕組みを、
140年前に吉田松陰が作り出しました。
協会ビジネスでは次の3点を重視して、展開していきます。
1すべての人が先生
教え合う仕組みが人を育てる事は明白ですが、
そこに誰が参加するかが問題です。
この協会ビジネスは、
自分のコンテンツを標準化し、
業界でNO1になると決めた人に来てもらいたいと思います。
私が協会ビジネスを提唱し、自ら19年間、学び、教え、実践し効果を出した仕組みを基に、
協会ビジネスモデルは作られました。
8年間、先行して実践に移してきた協会の理事長達はたくさんの失敗と成功を繰り返し、その実践事例を分かりやすくまとめてくれました。
そして、
あなたが考え、行動しているあなたの業界での当たり前が、
他の業界では驚きを与えることも事実です。
見るべき方向を変えてみると、
全く新しいビジネスチャンスや、
解決方法が現れます。
2自分事として考え、行動する
3年で年商1億円の協会を作り上げる標準化モデルは出来ました。
これはテキストでも、講座でも学ぶ事は出来ます。
でも、あなたの協会にカスタマイズするには、
成功モデルを自分の協会にシミュレーションする時間が必要です。
私が作り上げたホビークラフト関連の協会は教材販売と1段階のモデルが成功要因です。
他の成功した協会にはそれぞれの成功ポイントがあります。
その成功要因を自分用にカスタマイズし、仲間と一緒にワークしながら、
作り上げる「場」を提供します。
同じ方向を向いて、
同じ志を持った理事長達と一緒にワークすることから、
行動計画は生まれてきます。
3新しい時代を作り上げる仲間を得る
パラダイムシフトが起きる時に必要なものは、お金ではありません。
豊かになる、成功すると言う価値観自体がこれからの5年で変わります。
明治維新よりも劇的に変化する1000年に1度の変革期に私たちは生きています。
農業革命、産業革命、第3の波、情報革命の真っただ中に私たちは生きてきます。
その時に、一番必要なのは、理念を高く掲げ、行動する
能力+人柄のよい仲間です。
仲良しクラブを作るつもりはありません。
切磋琢磨する、教え合う、共感できる「場」を作り出します。
今までは、どれだけ効率的にお金を稼ぐことが出来るかが、成功の基準でした。
しかし、
これからの時代は、
どれだけ影響力を与えることが出来るかが、
成功の基準になります。
お金ではなく、影響を与える力です。
「2020年までに、年商1億円超えの協会を200団体作りたい。」
それが私の目標です。
そうすれば、日本の生涯学習のスタンダードが変わります。
「学ぶ事」が楽しい、「教える事」が楽しい社会を生み出すことが出来ます。
30年後の子供たちの笑顔を作り出すのは、教育に携わる私たちの使命です。
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